砂糖文化を広げた「シュガーロード」を辿って歴史を体験!

シュガーロードをご存じでしょうか?

 江戸時代、小倉の紫川に掛かる「常盤橋」を起点とし、長崎の出島までを結んでいた57里(約228㎞)の長崎街道はシュガーロードと呼ばれ、砂糖文化を広めました。

今回は、このシュガーロードを辿る歴史体験を紹介します。

シュガーロードの特徴って?

江戸時代、日本が鎖国をしていたことは歴史の授業で習ったのではないでしょうか。 

当時、唯一外国との窓口となっていたのが長崎の出島です。

長崎街道は、長崎から西洋の文化や新しい技術を伝える道として重要な役割を果たしただけでなく、江戸を往来する周辺藩の参勤交代の大名たちでにぎわいました。 

長崎街道の起点であった小倉、宿場町としてにぎわった黒崎や木屋瀬などのスポットは今でも歴史の欠片を残しています。

長崎街道沿いには、砂糖や外国由来の菓子が多く伝わり、独特の食文化が花開いて街道を偲ばせる景観とともに、個性豊かな菓子が残されています。

シュガーロードを辿れば、歴史や400年以上もの時をかけて発展し続ける砂糖や菓子文化に触れることができます。 

そんな長崎街道の「砂糖」にまつわるストーリーが、「砂糖文化を広めた長崎街道~シュガーロード」として、2020年6月に日本遺産に認定されました。

このことは、あまり北九州に住んでいる人も知らないという方が多いのが現実です。

せっかくなら、一度は巡ってみたいところ。

シュガーロードの見どころ5選

JR小倉駅を起点にして、さっそくシュガーロードの見どころを見ていきましょう。

常盤橋

長崎街道の起点・終点となる紫川の「常盤橋(木の橋)」。江戸時代、小倉から九州各地にのびる諸街道の起点であり終点でもありました。

シーボルトをはじめ、九州各地の大名などかつて江戸から長崎の間を行き来した多くの著名人たちもこの街道を歩いたと言われています。

ゼンリンミュージアム(ZENRIN MUSEUM)

地図の大手、ゼンリンが「歴史を映し出す地図の紹介」というコンセプトで2020年6月にオープン。

 地図やパネルなど約120点を展示しています。

16世紀から19世紀に作られた西洋製の日本地図に、日本が誇る伊能忠敬の伊能図など国内製の地図の変遷を歴史とともに紹介。館内には、地図の楽しみ方を紹介する専門のスタッフ「Zキュレーター」が常駐、文章だけでは説明しきれない様々なエピソードを交えて案内をしてもらえます。

曲里の松並木

曲里の松並木は、江戸時代、徳川幕府が全国の街道に松や杉を植樹させた名残。 

現在は都市開発が進んでしまい、今はわずかにこのあたりにだけが昔日の長崎街道の面影をとどめています。

市指定史跡にもなっており、江戸時代にこの道を往来した大名たちや著名人に思いを馳せてみるのはいかがでしょうか。

みちの郷土史料館

長崎街道の旅、歴史への旅体験がテーマとした「みちの郷土史料館」。宿場にまつわる史料を中心に展示しています。江戸時代から明治・大正・昭和にわたって、街道と宿場、当時の暮らし、炭坑・木屋瀬に密着した文化などを体験しながら見ることができます。

近世の歴史を学ぶにはぴったりです。

旧高崎家住宅(伊馬春部生家)

1947年~1953年に放送されたNHKラジオドラマ「向こう三軒両隣」など、数多くの人気ドラマを 生んだ放送作家、故・伊馬春部氏の生家。

屋内は一般公開されており、伊馬氏が愛用した机、万年筆、 カメラ、メガネなどの遺品のほか、ラジオドラマの直筆原稿などが展示しています。

参考:北九州観光サイト
https://www.gururich-kitaq.com/model-course/sugar-road

まだ大きく知られていないシュガーロードを一足先に廻ろう!

シュガーロードは2020年6月に日本遺産に認定ということで、まだまだ知っている人はそう多くありませんが、小倉を出て長崎へ向かって辿っていくともっといろいろな史跡と出会えます。 

もちろん、砂糖にかんけいしているので街道流域にはおいしいお菓子もたくさん。ぜひ、気候がいい日に巡ってみてくださいね。